高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

成人向けライトノベル……ジュブナイルポルノに関して……書けるぞいろいろ

(追記:ジュブナイルポルノ、と言う言葉に関しては、翌日に追記があります のでそちらをご覧くださいm(_ _)m)


はじめに

 モノグラフさまにて、最近アダルト系ライトノベルが伸び盛りである、という話を採り上げていらっしゃった……。えっと……文庫に限ってはなんとなくいろいろかける今日この頃だったり……まぁちょっとずれるかもしれませんが。

 前は……初期のころはくりぃむ檸檬なども扱っていた高森太郎の日記でありますが、はてなの規約のなかに「えっちなのはいけません」(意訳)というのがあるので、あんまりよくなかな〜と思って書いていなかったりしますがまぁそれなりに……といいつつ、安価な文庫のあたり中心ですが何気にいろいろ。
 だけど、結構美少女ゲームのことなどを書いていらっしゃる方がいるので、まぁ別によいのかな、ということを仮定して、ここまで読んで何のことだか良くわからないよいこの皆様は何の関係もありませんので読まないように(ぉぃ
 といっても、別に成人向けの性的表現があるわけではなく、ざっと概要だけみたいなことですが、一応各自の判断と言うことでお願いします。m(_ _)mあとこういう話題ですので、もし不快に思われたのでしたら、お詫びします……。


 さて、文庫に限るんですが。ちょっと書いてみる。

概要とか。

 以前、少年少女科学倶楽部の狩田さまも書いていらっしゃいましたが、2004年は結構ライトノベル的な成人向け小説……ぶっちゃけ官能小説というやつの「ジュブナイルポルノ」と言うのが非常に多かった。
 今、文庫で出しているのは自分が知る限り四レーベル。

 ぐらいであろう。

青心社文庫

 青心社文庫は……たぶん元祖はここあたり。その他元祖と言えるものだと今は路線変更したがプレリュード文庫、ナポレオン文庫ぐらいではないだろうか。……自分は良く存じ上げないのだが、初めからジュブナイルポルノのレーベルとして生まれたわけではないらしいと言う話が……。
 有名なタイトルと言えば、百合……ではなく野郎が一人も出てこないレズビアンものな鈴木忍『全寮体験 みんなでたべて』シリーズや、こっちもレズビアンが主か?の羽沢向一『学園秘芸帳』シリーズなんかがある。個人的には同じく羽沢向一『駅前怪猫談』なんかもまぁ……(ISBNは書かないので各自検索してください(ぉぃ)
 後忘れてはいけないのは『邪神ハンター』でありましょうか(ぉ アップルシード攻殻機動隊の原作者の士郎正宗氏が前編フルカラーイラストで触手物に挑戦……(大汗

 ぶっちぇけ……そうだなぁ、ライトノベル的官能小説、と言う感じならば、おそらく青心社文庫が一番適切な気がする。一番ライトノベルらしいというか。

美少女文庫

 美少女文庫は、フランス書院が出してきたジュブナイルポルノレーベルである。よく知らないよい子のために解説だけれど、フランス書院と言うのはおそらく成人向け書籍、一般官能小説では最大手であろうと言う出版社である。ちなみに自己啓発本三笠書房と実質同じ会社だったりする。ここが、満を持して出したのが美少女文庫と言うわけだ。
 自分的にここでうれしかったのは『いもうと』で「お!」と思い、他の作品を探したら当時一冊も出てなくて、あれ?新人の方? と思いつつその後しばらく見なかったわかつきひかる氏が再び新作を出したことか。(『いもうと』復刊希望というか、美少女文庫で出してほしいなどと勝手なことを書いてみる)
 後は、グリーンドア文庫が無くなって(出版社が倒産したのである)そこで活動していた(といっても、マドンナメイト文庫や、フランス書院文庫でも書かれていたが)橘真児氏もこちらで書くようになったこともうれしかった。
 個人的におすすめなのは、わかつきひかる氏ならば、『永遠の君へ、隣の妹』と最新刊ではあるがおすすめの『生徒会長はお嬢様』だろうか。
 橘真児氏ならば……『王道学園恋恋愛』や『Evergren ぼくの四姉妹』あたり。
 そして忘れてはいけないのは青橋由高氏でありましょう。氏ならばまずは『メイドになります! 彼女は幼馴染』と続編『メイドになります! すくみず』でありましょう。それから今美少女文庫公式サイトにて小説を連載中であります。

 どっちかって言うと……そだな、美少女ゲームのようなテイストに近いか。G's系をジュブナイルポルノにした、というのに近い。

 あとフランス書院で忘れてはいけないのはナポレオン文庫であるが……まぁあっちは今といろいろ違うので(汗 どちらかと言うとテイスト的には当時は今の二次元ドリーム文庫(後記)に近い感じだった。 それから……こう言っては怒られるかもしれないが、美少女文庫のほうがナポレオン文庫より確実にクオリティーが高いものが多い。(全てではない……というのは、ナポレオンでもクオリティが高いものがあったからだ)

二次元ドリーム文庫

 そして新鋭二次元ドリーム文庫。といいつつ、二次元ドリームノベルズの文庫版なので、オリジナルジュブナイルノベルの老舗でありますな。ええ、田舎では手に入りにくいことで有名な(ぉぃ、二次元ドリームノベルズの妹分であります。
 創刊されたのはつい最近でありますからそれほど刊行点数は多くないのですが、しかし一ヶ月に3冊同時刊行したりと、二次元ドリームノベルズで活躍中(らしい)作家を投入して結構伸びるかもと言う話であります。どっちかっていうとノベルズのほうより手に入りやすいような気もしなくも無い。
 今のところお勧めというかは、鈴木忍『人妻くノ一忍法帖』、斐芝嘉和『暴走プリンセス エリス姫の受難』とかはいろいろ。特に『暴走プリンセス』のほうは本当に暴走で……って内容を書くのはまずいって(汗 別人格におまかせ。

 テイスト的には……そ〜だな、大体悪魔が出てくると言うか人外(シリーズと通して淫魔がよく登場する)なものが出てきて〜か、異世界で、と言うような話が中心。
 また、女性主人公が多いかな。

マドンナメイト文庫白

 さらに、マドンナメイト文庫。え?マドンナメイトってジュブナイルポルノじゃないんじゃないの? と思ったあなた。そんなことは無かったりするのだ、最近は。
 おそらく転機は堂本烈氏の『ただいま淫交レッスン中!』シリーズか。青年マンガ調のイラストが表紙に採用されている。それまで大抵はなんというか写実的なものが多かった表紙絵に、である。たしかこの次点ではまだ内部に挿絵は無い。
 その後、星野ピアス氏の『プリンセスブレイド』がさらにアニメ調というか、ライトノベル的イラストが表紙になり……と続いてきて、ついにジュブナイルポルノではかなり売れっ子の羽沢向一氏が『美少女転生―ミイラ学園凌辱授業』を発行、とどめに一部で「アレを企画したやつは馬鹿だ」というほめ言葉(?)が出たという『萌え体験告白集 おにいちゃん大好き』が出てついになにかを突破。
 それまでの黒というか濃紺を基調とした装丁ではなく、白い装丁にアニメ調のイラスト、そして本文内に挿絵(まだ数は少ないが)がある、マドンナの白いニュータイプ(ぉぃが誕生したわけであります。なのでこのあたりは十分ジュブナイルポルノとして言ってもいいんじゃないだろうか。
 お勧め……といえるどまだ出てはいないのですが、安斉みちる『人形少女 イミテーションガール』はよさげ。
 しかしまぁ……マドンナメイトは昔から、ウテナを基にしたやつとか、シスタープリンセスを基にしたやつとか出しているし、その次点で結構素養(?)があった。また主人公の年齢から行くとライトノベルの主人公年齢にあってる、ともいえなくもないし。

 傾向はまだ出てちょっとなのでわからない。が、なんと言うかまだ境かな。
 また白い装丁を使って無くても、表紙絵にアニメ・マンガ調のイラストを採用してくる例もあるし。

まとめ

 さて、これだけ語っている貴様は何者か、ということに対してはこの際置いといて(ぉぃ 無理やりライトノベルと対応してみると、自分のイメージ的にはであるが、

ジュブナイルポルノ界の富士見ファンタジア     → 二次元ドリーム文庫
ジュブナイルポルノ界のMF文庫J        → 美少女文庫
ジュブナイルポルノ界の角川スニーカー     → 青心社文庫
ジュブナイルポルノ界の境界作家レーベル(?) → マドンナメイト文庫白

 と言う感じ。二次元ドリームノベルズが電撃ともいえるか? ちなみに富士見ファンタジアは富士見文庫だろうという突っ込みは却下(ぉ というかそこら辺はあまり知らないのですが。

 さて、今はこれが精一杯なので、あとは別人格にでもまかせて……(ぉぃ というか場合によっては規約的にグレーだよなこれ。いいのかな……(汗 消えていたら「あぁ、ダメだったのか」と思ってください(ぉぃ

 しかし……二次元ドリーム文庫では、「えっちなライトノベル」というのがキャッチフレーズになっているが……自分としてはあまりこの表現は使ってほしくないなぁ、と思ったりする。なぜってその……はっきり言ってまったく別物だから。しいて言うならターゲット層が一部かぶる程度だが、しかしメインターゲットは違わなければならないわけだし(メインターゲットを同じくして販売するのは倫理的に問題があろう)。
 また、オンライン書店でもその本は18歳以下は買えないように配慮していることも多いわけで、あんまりこれで言い過ぎると、分離が難しくなってつまらないことになるんじゃないかと思うからである。
 まぁその表現がわかりやすいけどさ、だけど平たく言いすぎじゃないかと……。最近ライトノベルブームらしいもの(ブームの是非とかそういうのはおいておいて)があるから使いたいのはわかるけれど……。そこら辺はフランス書院は老舗だけあってよくわかっていると思うが。(サイトには書いてあるが、帯にしたりはしてないし)

 ……結構官能小説って壮年の男性の読み物、といった感じらしいが、ここら辺はずいぶんと読者層が違うらしい。まぁ当たり前である。ということは、まだまだ伸びる可能性がある。以前、某電気屋さんが「オカズまで活字の活字中毒者」とおっしゃっていたが、今は本を読むやつは読むが読まないやつは読まない。だとすれば……伸びるんじゃないか。成長株であることは間違いない。
 が、だからって絶対的にはあまり大きくないので、ど〜ん!と行く……という気はしなかったり。