高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

山下卓『dyays of Broken Blood 刹那 〜そのとき彼女が願ったこと〜』

刹那―そのとき彼女が願ったこと days of Broken Blood (ファミ通文庫)

『dyays of Broken Blood 刹那 〜そのとき彼女が願ったこと〜』

著/山下卓 イラスト/HACCAN

発行/エンターブレイン ファミ通文庫

 親友。 由香里は、親友の雪乃といるときが一番幸せな時間と感じていた。それはとてもかけがえのない時間。由香里は雪乃の優しさ、美しさをしっていた。そして自分が彼女とそしてその「今」は、いずれ終わってしまう、ということも知っていた……。
 ある夜、由香里は奇妙な音を聞く。そして、それを境に、由香里は……

BLOODLINK』シリーズ、二冊目の外伝。シリーズでは5冊目。11月発売 ファミ通文庫新刊。


 といいますか……うわ〜っと叫びたくなるような。なというかこう……くるものが。なんというか表紙の二人の笑顔がなんとも……。てかこういう風に思うことってあるもんなぁ……ここまで熱く思う機会もなかったのですが、なんとも……。

 今回は二人の少女の恋の物語……なんだけれど……こう、一つ一つのシーンをすっごく丁寧に描写してあって、それを読むにつけ、ぐっとせまってくるっていうか、こうすっかり入り込んじゃって、もうぐらぐら。
 そして、自分はBLOODLINKの本編も読んでいるので、最後が……というのは分かっていたのだけれど、だけれどそれでも願わずにはいられない、みたいな、そういう物語。
 ふたりとも、いい娘なんであります。そしてそれを片方の少女の一人称で、淡々と、しかしそれを隠せないくらいの想いがこもっているかんじで……。

 以下ネタバレ含む!

 そして、一番最後……うわぁ〜。あの一言が。なんというか……自分はなんとなく、二人ではない彼女のほうがどう思ったんだろうとか考えると……。

 とりあえず、BLOODLINKのファンなら「外伝なら」などといわずに即座に読むことをお勧めします。
 そして、BLOODLINKファンじゃなくても、いきなりこれを読んで入ってみるのもいいと思います。たぶん状況がうまく飲み込めないでしょうけれど、しかしそれでも……なんというかな、よさはそこにはない感じなのでありますよ。

 評価は10中8! 本編も待っております!まってますから!