高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

わかつきひかる『銀盤プリンセス 生意気なMドレイ』

『銀盤プリンセス 生意気なMドレイ』

著/わかつきひかる イラスト/あきら

発行/フランス書院 美少女文庫

 須藤理沙は、オリンピック代表にも名前が挙がるほどのトップフィギュアスケーターの一人で、17才。 しかし彼女には、技術点は高いが、いかんせん芸術点が低いと言う弱点があった。
 そして、ある日突然、素人同然の少年、雅人は、ある日突然そのあこがれていた彼女に、ペアになるように依頼される。そして高圧的に迫る彼女に、雅人は半ば脅されるような形でペアを受けるが、その先には、初心者である雅人が女王のペアにふさわしくなるための試練と、そしてちょっぴり過激な訓練(?)が待っていた。
 そしてそんな雅人をペアに指名した女王理沙の真意とは?

 真意ってそりゃあよぉ、理沙が雅人のこと「前から好きでした」ってやつにきまってんじゃねえか。んで襲っちまうんだよ。雅人を。しかしだなぁ、いつの間にか関係が入れ替わって……。という美少女文庫最新刊。

 え〜っと、本当ははてなでは扱わないようにしてゆこうと思っていたのですが、最近検索語『銀盤プリンセス』およびキーワード『美少女文庫』でいらっしゃる方が非常に多く……話題になっているのだなぁ、ということで例外的に……。しかし、話題にすること事態発売もとの思う壺のような気がしますが(大汗


 まず、これは成人向け官能小説です。この紹介文は成人向けではありませんが……。



 え〜ストーリーですが、上ではああなっていますが、公式サイト上の紹介文で間違いないです(ぉ が、しかし著者のわかつきひかる氏はストーリーをまだしっかりと作っていらっしゃるほうで、さらに実用性も高いです。

 が、はっきり言って今回は、明らかに銀盤カレイドスコープ*1のエロパロに見えますが、それは商業誌、どちらかというと「銀盤もの」というようなジャンルの一種(そういうジャンルがあるかどうかは別として)という感じで、あからさまではありません。それは期待しないほうがいいです。
 また、免疫がないと一発で引きます。間違いなく。それは最近のニッチにニッチに行っている美少女文庫の傾向でもありまして、というか定番の流れと言うのがあり……ってそれを書いていいものかどうか。微妙なラインなのですが、それを踏襲していますから……。
 また、タイトルも、この系統の文庫などは、大抵作家ではなく編集者がタイトルを決め、さらにタイトルでかなりの売り上げが左右されるとか聞いたことがありまして、大抵編集者がタイトルをつけるそうです。なので仕掛け人は編集者でしょう。某桜のマリア様の何某と同じで、ただたんに売れることを見込んでタイトルをつけただけではないかと推測します。

 と言いつつ……このタイトルじゃなくても読んだら明らかに「これって銀盤カレイドスコープの?」と思うだろうというのは間違いなく、銀盤カレイドスコープを意識しているのはたしか、だけど、同じように「銀盤もの」という世界で、具体的に銀盤カレイドスコープのシーンが引かれている監事でも無いです。無論、ファンだからといって買う必要は全く無いことは言うまでも無いでしょうが。物語作品として読むものじゃないです。そもそも。なのでそこを期待しないほうが良いかもしれないという。

 またイラストは、この「あきら」だけだとどこのだれかわかりませんが、どうやらes!booksによせられた読者コメントによると、ちぇりーそふとのあきら氏だそうであります。って、自分はちょっと存じ上げないのですが……というかチェリーソフトって検索しても出てこないんですけど。と思ったらもう解散しているとか。

評価はするだけ無粋かと思い無し。 ……なお、公式サイトを見て引いた方はまず読まないほうが良いかも(^_^;)
が、自分などは、なにげに橘真児氏と、わかつきひかる氏に関してはファンだったりする今日この頃で……。

*1:直接書くのはどうかと思ったのですが、わざわざ私の日記に来てくださる方はおそらくご存知であろうと言うこと、さらに検索でいらっしゃる方々もご存知であろうということで直接。某銀盤万華鏡とか書いても……。なのでご了承ください