高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

榊一郎『スクラップド・プリンセス3 異端者達に捧ぐ鎮魂歌』

異端者達に捧ぐ鎮魂歌―スクラップド・プリンセス〈3〉 (富士見ファンタジア文庫)

スクラップド・プリンセス3 異端者達に捧ぐ鎮魂歌』

著/榊一郎 イラスト/安曇雪伸

発行/富士見書房 富士見ファンタジア文庫

 パシフィカ、シャノン、ラクウェルの三人は、海のようにもみえる大河の岸の町へと着ていた。そこを超えれば、さらに偏狭、王国の影響が及びにくい地域へと逃れることが出来る。 そこでパシフィカたちは、一人の男と出会う。でっかくごっつい体でついでに顔も怖いその男、ベルケンスは、マウゼル教の異郷審査官であった。
 そう、パシフィカを追う者達である。冷や汗を流すパシフィカ。しかし、その変わった男は、パシフィカを廃棄王女気とは気付かずに、彼女を気に入り、そして川を渡れずに足止めされていることを聞くと、自分が手配した船に彼女たちを招待する。そしてベルケンスの手配した船に同船して川を渡ることになるパシフィカたちだったが、しかし船はトラブルに見舞われ、そして中州にある島にたどり着く……。そこはマウゼル教に反するものたちの住む島だった……

 榊一郎スクラップド・プリンセス』シリーズ三巻目。読了。

 今回は豪快な男、ベルケンスが初登場。そして、追われる身でありながら、追う仕事についている男と一緒に行動することになったパシフィカたちが、島へといってしまいます。
 このベルケンスと言う男、なんというか豪快且つ闊達でありまして、なんとまだ二十台だというのが信じられないと言うか……ってか、ゲストヒロインよりおっちゃんに反応する自分はだめですか?
 そして、彼とともに三人の回であります。マウゼル教徒だからといって、みんながみんなアレということはありえない。そういうことがちゃんとあります。
評価は10中7.5。ささ!続き〜!