高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

冲方丁『カオスレギオン 02』

カオス レギオン02 魔天行進篇 (富士見ファンタジア文庫)

カオスレギオン 02』

著/冲方丁 イラスト/結賀さとる

発行/富士見ファンタジア文庫 富士見書房

 ジーク、ノヴィアとアリスハートの三人は、命によりある都市に立ち寄る。その都市でなにか不穏な動きがみえるというのだ。 しかし三人が付いた時には、もはや時すでに遅し。戦いの炎が上がり、そしてレニオスが仕掛けた罠が発動する。そして、都市は秘術によって崩壊する。そして、土地は瘴気によって死んだ。
 そして人々は用意された新たな土地に旅立つことを決意する。そこははるか離れた場所にある土地……。しかし、その間にはレニオスが敷いた罠と、そして蛮族の土地を通らねばならない。そして、二万の民を守るのは、数十騎、そして、一人の軍団(レギオンジークのみ。そして集団は歩き始める……

 カオスレギオン02、シリーズ四冊目、読了。

 今回は、三人は、故郷を失った二万と言う民を導き、新たな土地に移住させるという旅です。土地に残された騎士団はわずか。そしてそんな状況でレギオンであるジークが彼らを守り、束ね、そして歩いていきます。

 と、それもですが、なんというか、今回は酒色におぼれるお調子者で、領主の息子「エノル」と、領主の友人の娘であり、騎士になって勇ましいおじょうさんの「カヤ」の二人が登場するわけでありまして。成長物語ですよ。「大切な腐れ縁」とかいっている幼なじみでもうなんというからぶらぶ。(と言う風にしか自分の目には写りません(ぉぃ)そして、見ていて爽快であります。

 さらに、物語は、レニオス側とジーク……ノヴィア側とふたつが進んでいきます。仕掛ける側と、それを突破する側です。

 以下ネタバレ含む。

 自分はチリング司祭にはやられました。ええ、自分はおっさんキャラ大好きであります。
 実は彼は、エノル、カヤにつづく……一番重要なものをもっていたわけで、あ〜なんというか、そのために偽っていたわけですが。
 のんだくれなおっさんが、実はすごい人だった、とかいうと、燃え(非萌え)ます。

評価は10中8。さらに!03,04と買ってあるのである!。読みます。