高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

フルメタルパニック 音程は哀しく、射程は遠く

 フルメタルパニック! -サイドアームズ- 音程は哀しく、射程は遠く
 著/賀東招二 イラストレーション/四季童子
 発行/富士見書房 富士見ファンタジア文庫
 (ISBN:4829116056)(高森太郎書店では『注目の新刊』のコーナーに。)

 最近、ごたごたしてたけど、やっと読めましたよ……やっぱり本ってすばらしい。

上官、テレサ・テスタロッサ大佐(しかも美少女)。来日した彼女と、同じ屋根の下で、眠るという、相良宗介にとっては悪夢以外の夜を越えて、翌日。そして、翌日。 一行は、温泉へと向かうことになった。 そこで、マオの配慮で男女別に別れた車内で「男だらけの車内はすばらしい」などとつぶやきつつ、くつろぐ宗介の隣で、クルツと、そして神代高校の面々は、女風呂へと特攻を開始する……(女神の来日(温泉編))

 表題作、クルツに焦点を当てたシリアス作品、音程は哀しく、射程は遠く、他、収録の、ミスリルの面々が中心となった短編集。 フルメタルパニックシリーズ最新作。


 というか、ですね、温泉万歳! なにがって、ねぇ、その、あれですよ、女神の来日(温泉編)など、富士見ファンタジア文庫の限界に挑戦したかんのある(って、そんなこともないかもしれないけれど)かんじでありまして。こう、仲間内で「あれがこうでよ、ああで」と話し合っている語り口調。どっち買って言うと、氏のサイトなどで拝見する文章や、あとがきなどの文体に変わっている感じかも。

 というか、たくさんの女性読者を敵に回したであろう賀東氏に最敬礼。

 また、自分は「エド・サックス中尉のきわめて専門的な闘い」が結構好きでした。 自分は、なんかこう、ガンダムだとなんとか准将とか、そういうマニアックで地味なおっさんキャラが好きな自分にはたまらんというか。こう、頭の中で、半分怒鳴るぐらいの勢いでないと話ができない発着ポートで、前線に出ている人々が帰還するのをみながら思考したような話、とか想像すると、もう、すげいいかんじでありますなぁ。

 評価は10中8。現在続きを連載中とのことです。


 しかし……しばらく今日の読了で書いていなかったらちょっと感覚が変(汗